日々のこと

好きなことへの思いや感想。日常生活のこととか、色々書きます。

甘いお酒でうがい

先日、ユナイテッドシネマお台場にて、

「甘いお酒でうがい」を鑑賞してきました。

監督は、『勝手にふるえてろ』の大九明子監督。

原作、脚本はシソンヌじろう。

 

最近、シソンヌが大好きすぎて、今度やる単独ライブのチケットも1万円という値段なのに迷いなく買ってしまうくらい今、夢中なのですが、そのじろうさんが自身のキャラクターを主人公にした映画をやるってことで(しかも大女優の松雪泰子さんが)、観たい!と思い、コロナ禍になってからは初めての、久しぶり映画館での映画鑑賞してきました!

 

感想は、

 

最高でした。

 

日々の何気ない日常をただ綴っていくだけの、日記形式の内容なので、会話が少なく、モノローグが多く最初は持ち堪えられるか、ドキドキしたんですが、どんどん川嶋佳子(松雪泰子さん)の呟くような心の内の言葉に引き込まれていき、途中から、

「これずっっと観てられるわぁ」と、特に大きなことが起こるわけでもない、淡々としたこのストーリーに、いつのまにか虜になっているのでした。

 

どこにも旅をしない、心のロードムービー、みたいな?

 

フランス映画が苦手な男の人にはあんまりオススメできないかもしれない(笑)

 

私のような女子ならば、きっと素敵な時間が過ごせるはず。

すごく癒されたし、私も毎日をこんな風に楽しもう、と思えました。

 

何と言っても、松雪泰子さんの、可愛さよ。

昔から達者な方でしたが、その頃は割とキレッキレの役が多く、私もそれに魅了されていた1人なんですが、今回は全然違う、ほんわか、優しい、少女みたい。完全に。

 

かわいい❤️と何度胸の中で呟いたことか。

 

きゅんきゅんしました。

 

毎日を無理なく素直に生き、かつ、頑張っている佳子さん。

過去も未来もなく、そこには今しかない。

今しかないのに、時々ふいにそこから溢れる温かさだけに泣きそうになって、台詞でもあったんだけど、「ドラマや映画よりも泣ける日常」がそこにあって、最後はじんわり、ほっこり。

 

監督と脚本と役者、どれも素晴らしい。

 

 

佳子の職場の後輩で友人の若林ちゃん(黒木華さん)も、素敵だった。佳子さんのことが大好きで、見返りを求めたりが無い。無償の「好き」。こんな人がそばにいたらそれだけで幸せ。

とっても見習いたい人。

 

そしてそして、佳子さんの着ている服や、部屋にあるもの、いちいち可愛い。ちょうど良い可愛さっていうのが素晴らしい。

 

多分実家から持ってきたであろう、足踏みミシンをそのまま化粧台代わりにしてるってところがきゅんきゅんポイントのひとつ!!

取り外せないミシンが幅をとって、若干使いづらそうなのに、あえて。

母親の形見なのかなぁ、きっとそうなんだろうなぁ。

 

岡本くんとの初めての出会いも、後から思い返すと、岡本くんからの一目惚れで、若林ちゃんが相談受けて仕組んだのかな?とか、帰り道でハッとしたり。

 

そういう、説明はなかったけどこういうことだったのかな、というそれぞれの想像で補填できて楽しめる素敵な映画でした。

そして初めて知ったのだけど、大九監督とじろうさんって、今回初めてのタッグではないのですね。

初めての作品「美人が婚活してみたら」もいつか観てみたいところです。

 

最近鎮火していた、映画欲にまた火がついたので、色々また観ようと思います。

 

はあ、とにかく、癒されたぁ。

 

上映館が少ないことが憎いですが、

とてもとても、オススメです。